『代表的日本人』|Wonder Noteがオススメする一冊 | ワンダーノート

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『代表的日本人』|Wonder Noteがオススメする一冊

 

 

Wonder Noteを創業しようと決めたきっかけになった一冊が『代表的日本人』です。

 

著者の内村鑑三氏と、本書の内容について書こうとしたのですが、
NHK名著50の紹介がすごいわかりやすいので、引用させていただきます。

 

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日本が欧米列強に肩を並べようと近代化に邁進していた明治時代。

日本の精神性の深さを世界に知らしめようと、英語で出版された名著があります。

 

内村鑑三著「代表的日本人」。

西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮という五人の歴史上の人物の生き方を通して書かれた日本人論です。

「武士道」「茶の本」と並んで、三大日本人論の一冊に数えられています。

 

NHK名著50より引用
https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/50_uchimura/index.html

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おそらく23歳前後に読んだのが最初だったと思います。

そのときは、昔の文章を読むことに挑戦していたときなので、
正直、内容はあまり入ってきていない状態でした。

 

そのまま本棚の中にしまってあったのを取り出したのが
30歳のときでした。

 

出版業界に携わってから見るその内容は、冒頭から圧倒されるものでした。

 

『代表的日本人』では5人の日本人が紹介されています。

 

一、西郷隆盛
二、上杉鷹山
三、二宮尊徳
四、中江藤樹
五、日蓮上人

 

その各章の冒頭文に、言葉の通り引き込まれる自分がいました。
本当に数十分くらいその文章をボケーっと見ているんです(笑)
「この言葉の強さって何だろう・・」と考え込んでしまいます。

 

今でいう強いキャッチコピーのようなものではなく、
言葉・文章の力というものがダイレクトに伝わってくるんです。

 

もちろん、書かれた明治時代はまだ手書きの文章だったでしょうから
筆圧に込められた思いも詰まっているのだと思います。

 

特に、第一章の西郷隆盛の冒頭文は
日本の鎖国と開国についての内村鑑三氏の所感がつづられているのですが、

実は、この文章を読んだときに
「こんな本を作りたい!」という思いがこみ上げてきたのです。

 

ここに引用させていただいてもいいのですが、
ぜひここは本で(できれば紙の本)でご一読いただければと思います。

 

 

日本人とは何か?
日本人の美点とは?

 

おそらくこの本を読んで、響く部分は人それぞれだと思います。
個々の感性や価値観がありますから。

 

ただ、いろいろな個性がある土台にあるもの、
僕たちがずっと大切にしなければいけないものが詰まっています。

 

多くの出版社から出版されていて、どれがいいというのはわかりませんが
(僕は岩波文庫のものしか読んだことないです)
一度は読んでいただくことをオススメしたい一冊です。