自分自身の鏡として読む|『最期の、ありがとう。』(冨安徳久著)をオススメする理由

自分は何のために働くのか?
何のために自分の人生はあるのか?
誰もが悩んだ道だと思います。
そして毎日仕事をしている中で
・自分にとって本当に向いている仕事ってなんだろう
・天職に出会いたい
・本気になれる仕事と出会いたい
そう思い、くすぶっている人も多いのではないでしょうか。
もしかしたら今この文章を読んでいただいているあなたがそうかもしれません。
「目の前のことをしっかりやる」
そんなことが大切なのはもうとっくにわかっていて、
知りたいのはその先に何が見えてくるのか。それが知りたいんだ。
多くの人が叫びたいのはここではないでしょうか。
僕が初めて冨安社長とお会いさせていただいた時、
こんなに「天命」に沿って動いている方がいるのかと驚きました。
それも天職に出会ったのが、19歳の時。
もちろんたくさんの壁にぶつかりながら(常人の数倍)
夢を、使命を諦めることなく今も情熱的に突き進んでいらっしゃいます。
冨安社長の前では自分のことを話すのが怖い自分がいました。
いや、今でもお会いすると怖いです(笑)
自分の怠け心や、妥協してしまった決断などを見抜かれてしまうような気がして。
本書の第5章に企業の目的についてこんな文章があります。
「企業(会社)の原点は世の中を良くするためにあることを、経営者はもちろん、働くもの皆が理解しなければならない。だからこそ、理念が大切であり、理念に関しては繰り返し繰り返し続けなければならない。理念とは、何をもって何のために、誰のために、どんな喜びを、安心を届けるためにこの会社(商売)をやるのか、という根幹の想いだ」
そして理念とは何かという、冨安社長の想いが続きます。
今は代表という立場で働かせてもらうようになり、
世の中を良くするために経営ができているのか?
自分の想いをしっかりと伝えられているのだろうか?
理念を心に持って働いてくれているのだろうか?
ふと、夜中にこのフレーズを思い出して眠れなくなることがよくあります。
自分と会社の足りないところばかりを考えてしまい、自己嫌悪に陥ります。
そして同時に、こんな自分についてきてくれている心の底からスタッフへ感謝がわいてきて、語り合いたい気持ちになるんです。
ひたすら考えた後は、本を読んでやっと眠れる体制になります。
なんか暗くなってしまいましたが(笑)
要するに、僕にとってこの本の存在こそが
自分を見直す鏡のような存在になっているんです。
いいことばかり書いてある本、
テンションばかり上がる本を読んでいてもこの感覚は絶対に味わえないと断言できます。
冨安社長の言葉を通じて、自分自身に問いかけ、振り返る。
そしてまた前を見据えて歩き出す。
冨安社長のストーリー本として読むことももちろん面白いですが、
ご自分との会話のツールとしても是非読んでみてくださいね!
Wonder Note 青木一弘